生物用語解説

「ゆ」ではじまる用語

[ゆうげんさいぼう]generative cell

種子植物の精細胞のもとになる細胞。花粉管細胞に含まれる。

[ゆうずいしんけいせんい]medullated nerve fiber

髄鞘で包まれている神経繊維軸索)。脊椎動物のほとんどの神経繊維。髄鞘が絶縁体になり,興奮はランビエ絞輪(髄鞘と髄鞘のすき間)からランビエ絞輪へととびとびに伝わる(跳躍伝導)ので,伝導速度は大きくなる。

[ゆうせいせいしょく]sexual reproduction

配偶子の合体により新個体を生じる生殖。新個体は,多様な遺伝子の組み合わせをもつ。

[ゆうせんしゅ]dominant species

植生の中で,占める割合が高く,その群集を代表する。植生の相観を決定づける。

[ゆうどう]induction

のある部分がほかの部分に働きかけて,一定の分化を引き起こすこと。たとえば,両生類の発生初期において,植物極側の細胞は,動物極側の細胞に働きかけて,中胚葉を誘導する(中胚葉誘導)。また,両生類において,原口背唇の部分は,予定表皮域に働きかけて,神経管などを誘導する。誘導の働きをもつ部分を形成体オーガナイザー)という。