生物用語解説

「な」ではじまる用語

[ないはいよう]endoderm

三胚葉性の動物の発生時に生じる3つの胚葉のうち,最も内側に位置するもの。将来,消化器や呼吸器などになる。ほかに,外胚葉中胚葉がある。

[ないぶかんきょう]internal environment

体内環境

[ないぶんぴ(つ)けい]endocrine system

ホルモンによる情報伝達に関わる器官の集まり。ホルモンは内分泌腺から血液中に分泌され,全身に運ばれて標的器官標的細胞に作用する。

[なちゅらるきらーさいぼう]natural killer cell

体内を監視し,がん細胞やウイルス感染細胞などの異常細胞を破壊するリンパ球。B細胞T細胞のように特定の抗原だけではなく,異常細胞を幅広く認識する。NK細胞ともいう。

[なれ]habituation

特定の反応を引き起こす刺激を繰り返し与えると,次第に反応が起こらなくなる現象。学習の一種で,重要ではない刺激を無視する意義がある。慣れが生じた状態で別の刺激を与えることで,慣れが生じる前の反応が回復することを脱慣れという。

[なわばり]territory

動物の個体が,食物や繁殖相手,子育ての場を確保するため,他の個体の侵入から防衛する空間。