生物用語解説

「く」ではじまる用語

[くいわけ]food segregation

似た食性を示す2種以上の個体群どうしが,別の食物を食べることにより共存している状態。

[くえんさんかいろ]citric acid cycle

アセチルCoAが完全に分解して,二酸化炭素を生じる反応。呼吸において,解糖系に続いて起こる。アセチルCoAは,オキサロ酢酸と結合してクエン酸になる。クエン酸は何段階かの反応によって,二酸化炭素を出して,再びオキサロ酢酸になる。クエン酸回路で生じた電子は電子伝達系へ運ばれる。また,クエン酸回路では,基質レベルのリン酸化によってATPが生じる。

[くっせい]tropism

植物が,刺激の方向に対して一定方向に屈曲する性質。光屈性(光刺激),重力屈性(重力刺激),接触屈性(接触刺激)などがある。刺激の方向とは無関係に屈曲する性質を傾性という。

[くみかえ]recombination

減数分裂の第一分裂時に起こる,対合した相同染色体どうしでの部分的交換(乗換え)によって,遺伝子の新しい組み合わせができること。組換えが起こる割合を組換え価という。組換え価は理論上50%を超えない。

[くらいまっくす]climax

極相

[ぐりあさいぼう]neuroglial cell

ニューロンを支持したり,ニューロンに栄養供給を行ってニューロンの働きを助ける細胞末梢神経系ではシュワン細胞,中枢神経系ではオリゴデンドロサイトなどのグリア細胞が軸索に結合して,ニューロンの働きを維持している。

[ぐるかごん]glucagon

すい臓ランゲルハンス島のA細胞から分泌されるホルモン。グリコーゲンを分解して,血糖濃度を上昇させる。インスリンとは逆の作用をする。

[くろーん]clone

同一の遺伝情報をもつ遺伝子細胞,個体(の集団)。からつくるクローン(受精卵クローン)と体細胞からつくるクローン(体細胞クローン)がある。

[くろろふぃる]chlorophyll

光合成で光を吸収する色素(光合成色素)の一種。クロロフィルa,b,cやバクテリオクロロフィルなどがある。