生物用語解説

「あ」ではじまる用語

[あくちん]actin

細胞骨格の1つであるアクチンフィラメントを構成するタンパク質細胞の形の維持や筋肉の収縮に関わる。

[あせちるこりん]acetylcholine

神経伝達物質の1つ。副交感神経運動神経の末端から放出され,興奮を伝達する。

[あでのしんさんりんさん]adenosine triphosphate

ATP

[あでのしんにりんさん]adenosine diphosphate

ATP,→ADP

[あどれなりん]adrenalin(e)

グリコーゲンを分解して,血糖濃度を上昇させるホルモン。副腎髄質から分泌される。グリコーゲンの分解のほか,血圧上昇,止血作用などもある。

[あぶししんさん]abscisic acid

植物ホルモンの1つ。成長や発芽の抑制,気孔の閉鎖の促進などの働きがある。

[あみのさん]amino acid

分子内にアミノ基-NH2 ,カルボキシ基-COOHをもつ有機化合物。同一の炭素原子に,アミノ基とカルボキシ基が結合しているものをα-アミノ酸という。

[あるこーるはっこう]alcohol fermentation

グルコースなどの糖を,酸素を使わないで,二酸化炭素とエタノールに分解する反応。酵母が行う。パン,ビールなどの製造に利用される。

[あれる]allele

対立遺伝子

[あれるぎー]allergy

免疫反応が過剰に起こり,生体に不利に働くこと。これを引き起こす抗原をアレルゲンという。また,全身にわたる症状が急速に引き起こされることをアナフィラキシーショックという。

[あんじゅんのう]dark adaptation

暗いところに入ると,はじめはよく見えないが,しだいに見えるようになる現象。時間とともにロドプシンが増加し,桿体細胞の感度が高くなることによる。明順応の対語。