生物用語解説

「め」ではじまる用語

[めいじゅんのう]light adaptation

明るいところに出ると,はじめはまぶしくてよく見えないが,しだいに見えるようになる現象。時間とともにロドプシンが減少し,桿体細胞の感度が下がり,錐体細胞の働きが主となることによる。暗順応の対語。

[めんえき]immunity

自己成分と異物を識別し,異物を排除する反応。もともとは,1度感染した病気に対して2度目以降は抵抗性を示す状態を,病気を免れるという意味でこうよんだ。

[めんえききおく]immunological memory

適応免疫において,体内に一度侵入したことのある抗原が再び侵入したときに,急速で強い反応(二次応答)が起こる現象。一度目の抗原の侵入において活性化されたT細胞B細胞の一部が記憶細胞となって体内に残り,再度同じ抗原が侵入したときに働くことによって起こる。

[めんえきぐろぶりん]immunoglobulin

抗体の主成分であるタンパク質の総称。Igと略記される。Y字形をしており,2本ずつのH鎖とL鎖からなる。同じアミノ酸配列である定常部と,多様な抗原に対応するようにアミノ酸配列が異なっている可変部とがある。ヒトの抗体は5つのクラス(IgG,IgM,IgA,IgD,IgE)に分けられ,それぞれ違った性質をもつ。