生物図表 用語解説

「た」ではじまる用語

[たいえきせいめんえき]humoral immunity

抗原抗体反応による免疫。体液性免疫にはリンパ球のヘルパーT細胞やB細胞などが関与している。

[たいさいぼうぶんれつ]somatic division

成長などの過程で,細胞(おもに体細胞)が増殖するときに見られる細胞分裂。分裂の前後でDNA量や染色体数は変化しない。減数分裂では,DNA量や染色体数が半減する。

[たいしゃ]metabolism

生体内で起こる物質の化学変化。同化異化に分けられる。代謝に伴うエネルギーの出入りや変換をエネルギー代謝という。

[たいないかんきょう]internal environment

動物の組織細胞を浸す体液。脊椎動物の場合,血液リンパ液・組織液をさす。体外環境(外部環境)の対語。

[だいのう]cerebrum

脊椎動物の中枢神経系のうち,最も前端にある。哺乳類などでは発達して大きくなるので大脳とよばれる。

[たいりついでんし]allele

対立形質に対応する遺伝子相同染色体上の同じ位置(遺伝子座)にある。

[たさいぼうせいぶつ]multicellular organism

多数の細胞からできている生物。すべて真核生物である。単細胞生物の対語。

[だっちつ]denitrification

硝酸イオンや亜硝酸イオンから,窒素分子がつくられる働き。脱窒素細菌が行う。

[たんさいぼうせいぶつ]unicellular organism

1個の細胞からできている生物。原核生物と真核生物がある。真核生物では,細胞内の構造(細胞小器官)が発達している。多細胞生物の対語。

[たんじつしょくぶつ]short-day plant

暗期が一定の長さ(限界暗期)より長くなると花芽が形成される植物。春まき,秋咲きの植物に多い。長日植物の対語。

[たんしゅうしゅく]twitch

単一刺激を与えたときの筋肉の収縮。1秒間に数回程度の刺激では,単収縮を起こす。

[たんぱくしつ]protein

酵素や筋原繊維,抗体などの主成分であり,生体にとって重要な物質である。多数のアミノ酸ペプチド結合でつながったポリペプチドが折りたたまれて複雑な立体構造をつくっている。結合するアミノ酸の種類や数,配列によってタンパク質の種類が決まる。