生物図表 用語解説

「す」ではじまる用語

[ずいしょう]myelin sheath

有髄神経繊維において,軸索をとり囲む構造。シュワン細胞が軸索に巻きついてできている。髄鞘と髄鞘の間にはすき間があり,この部分をランビエ絞輪という。

[すいたいさいぼう]cone cell

脊椎動物の網膜にある視細胞の1つ。明るいところで働き,色を識別する。黄斑(網膜の中央部分)に集中的に分布している。「錐体」とはその形状に由来している。もう1つの視細胞は桿体細胞

[すいちょくぶんぷ]vertical distribution

標高や水深といった垂直方向の環境の違いにもとづく生物の分布。水平方向の分布は水平分布という。

[すいへいぶんぷ]horizontal distribution

地図上の位置(水平方向)の環境の違いにもとづく生物の分布。垂直方向の分布は垂直分布という。

[すとろま]stroma

葉緑体内部の何もないように見える部分。光合成反応の一部(カルビン回路)が行われる場である。葉緑体の内部には,チラコイド(thylakoid:袋)とよばれる袋状の膜構造がある。

[すぷらいしんぐ]splicing

真核生物において,DNAから転写されたmRNA前駆体から,イントロンとよばれる部分がとり除かれ,エキソンがつなぎ合わされてmRNAになる過程。

[すりこみ]imprinting

生後すぐに学習した特定の行動を刷込み(インプリンティング)という。たとえば,ガン・カモ類のひなは,ふ化後20時間以内に見た動くものを「親」とし,あとを追う。