生物図表 用語解説

「い」ではじまる用語

[いか]catabolism;dissimilation

呼吸など,生体内で化学的に複雑な物質を単純な物質に分解する働き。エネルギーを放出する。同化の対語。

[いきち]threshold;threshold value

ニューロンでは,ある一定値以上の強さの刺激で興奮が起きる。この興奮を起こす最小の刺激の強さ。

[いちえんきたけい]single nucleotide polymorphism

同じの生物のゲノムを比較すると見られる,1つの塩基置換による個体差。

[いでんし]gene

形質を決める遺伝因子で,ヨハンセンにより命名された。一般に,顕性形質の遺伝子をアルファベットの大文字,潜性形質の遺伝子をアルファベットの小文字で表す。

[いでんしくみかえ]gene recombination

DNAの特定の部位に,別のDNA断片を人工的に組みこむ操作。真核生物の遺伝子(DNA断片)を大腸菌などの原核生物に組みこむための酵素としては,逆転写酵素(RNAを鋳型にしてDNAを合成する酵素),制限酵素(はさみ),DNAリガーゼ(のり)がある。

[いでんしざ]gene locus

それぞれの遺伝子染色体上に占める位置。

[いでんてきふどう]genetic drift

個体数の小さな集団で,遺伝子が受け継がれるとき,偶然によって遺伝子頻度が変化すること。

[いんじゅ]shade tree

一般に光補償点が低く,強い光がなくても生育できる樹木。強い光での生育に適した樹木(陽樹)の林床に陰樹が育つと,やがて陰樹の林(陰樹林)になる。

[いんせいしょくぶつ]shade plant

陰地で生育できる植物。林床の植物や極相種に多い。

[いんとろん]intron

DNAから転写されたmRNA前駆体から,スプライシングによってとり除かれる部分。

[いんぷりんてぃんぐ]imprinting

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