ナス

ナスインド原産。温帯では一年生植物として育つが,熱帯では多年生植物。日本では8世紀頃から記録に残っている。茎や葉脈,果実は黒紫色。果実は長ナス,加茂ナス,丸ナスなど品種によっていろいろな形があり,食用にされる。

卵状楕円形で葉縁は全縁で波打つ。葉柄をもち,互生する。葉の表面には脈状に刺がある。

夏から秋にかけて,節間に花枝をだし,紫色の両性花を咲かせる。

ジャガイモ

ジャガイモいわずとしれた食用の栽培植物である。もともとは南アメリカ・アンデス地方の高山植物であり,現在は世界の温帯地方に広く栽培されている。地中に横に地下茎をはわせ,先端は肥大した塊茎となり,食用にする。茎は太く,よく分岐して高さ60~100cmほどになる。

長い葉柄を持つ羽状複葉で,小葉は5~9枚。卵形で全縁である。

初夏に上部の葉腋から花枝を出し,数個の花をつける。花冠の色は品種によって異なり,白から紫色といったバリエーションがある。

ピーマン

ピーマン中南米原産のトウガラシを品種改良して辛みをなくした栽培品種。日本各地の畑で栽培されている。明治時代に,アメリカからもちこまれた品種に日本のトウガラシを交配してつくられたものと考えられている。最近では,さらに改良を加えて肉厚にし,甘みを増したパプリカという野菜がでてきている。日本では宮崎県の生産量が一番多い。

先のとがった卵状披針形で葉縁は全縁。長い葉柄を持ち,互生する。

夏に白色または淡緑色の小花をつける。あまり目立たない。