ノハナショウブから品種改良された園芸種で,水辺に栽培される。花は中脈をもつ。どの植物も花の時期,形,葉の形などよく似ているが,はえる場所が違う。アヤメは乾燥した土地にはえ,カキツバタは水湿地にはえる。
葉
線状の葉を多数つける。
花
初夏に咲く花は13~16cmと大きく,紫,紅紫,白,ピンクなどの色があり,さらにこれらの絞り,ぼかし,覆輪(花弁に縁どりがある),八重,縮みなど様々なものがある。よく似た植物としてアヤメ,カキツバタがある。
北海道から九州の湿地に生育する多年生草本。観賞用として公園の池などに栽培されている。茎は高さ40~70cmで頂端に花を3つつける。葉の明るい黄緑と花のあざやかな紫色の組み合わせは遠くから見ても美しい。
山野のやや乾燥した草地に自生し,庭などに観賞用として栽培される。外花被片の基部に黄色と紫の網目模様があり,これが文目(アヤメ)という名前の由来であるという説がある。 アヤメ属のハナショウブやカキツバタと花の時期や外見がよく似ているので見分けがつきにくい。しかし,それぞれ生育場所が異なるため区別できる。アヤメは多湿なところには生育せず,乾燥した山野に生える。ハナショウブは水辺などの湿地,カキツバタは浅水地や湿地に生育する。 花の色は,アヤメはおもに紫色または白色で,カキツバタは紫・白・深青色や絞りなどがあり,アヤメを品種改良したハナショウブは黄色など様々な種類がある。