カキツバタ

カキツバタ北海道から九州の湿地に生育する多年生草本。観賞用として公園の池などに栽培されている。茎は高さ40~70cmで頂端に花を3つつける。葉の明るい黄緑と花のあざやかな紫色の組み合わせは遠くから見ても美しい。

長さ30~70cmの剣状線形で,やわらかい。

5~6月,花茎の先に大きな青紫色から紫色の花を咲かせる。

見分けのポイント

同じくアヤメ属のアヤメ・ハナショウブと花の時期や外見がよく似ているので見分けがつきにくい。しかし,アヤメは乾燥した山野,ハナショウブは水辺などの湿地,カキツバタでは浅水地や湿地と,それぞれ生育場所が異なることから区別できる。花の色は,アヤメはおもに紫色または白色で,カキツバタでは紫・白・深青色や絞りなどの園芸品種がある。ノハナショウブから品種改良したハナショウブでは黄色などもふくめて様々な品種の花がある。