春の七草のひとつで,日本各地の道端で見られる。秋に発芽し,地面に葉だけをのばした状態(ロゼット)で冬を越して春に開花する二年生植物。春に開花し,白色の4弁花をつける。
葉
根生葉は羽状に裂け,茎生葉は線状披針形で基部は茎を抱く。
花
春,茎頂に総状花序をだし,下部から順に白色で十字状の花が咲く。
もとはヨーロッパの北部に自生し,雑草として扱われていた。中世に種子から油をとり出せるようになって栽培が盛んになり,その後中国を経て日本にも伝わった。黒い種子からなたね油をとる。 この植物の変種には食用植物が多く,カブ,ハクサイ,コマツナ,ノザワナ,チンゲンサイなどがある。観賞用のナバナも変種である。 最近,土手などに群生しているのはカラシナ。