イロハモミジ

山地や丘陵に生育する落葉高木。紅葉が美しいため,公園樹などとして広く植栽されている。樹皮は滑らかで暗褐色。 ふつうモミジともいわれている植物で,秋になるとあざやかに紅葉する。これは葉の根元の部分に離層という細胞層ができて葉と茎との物質交代が妨げられ,葉に残った液胞の糖分やアミノ酸がアントシアニンなどの紅色の色素に変化するためである。 葉が7つに分かれており,それを「いろはにほへと」と数えたことからイロハモミジの名前がついた。タカオカエデのタカオとは紅葉の名所である京都の高雄山からきている。

掌状に5~7深裂する。葉縁には重きょ歯があり,対生する。秋に美しく紅葉する。

春になると枝先に複散房花序を出し,雄花と両性花を混生する。花は黄緑色で,ときに紫色。