イチョウ

中国原産の落葉高木。街路樹として各地によく植えられるが,外種皮に悪臭があるのを嫌って,雄株を植栽することが多い。 果実の内側にあるかたい内種皮に包まれているのが,料理に用いられる銀杏である。古木や踏圧の強い並木では乳と呼ばれる気根を生じ,寺院では信仰の対象とされるものもある。

扇状で中央部に切れ込みがある。葉脈は二又に分岐する平行脈。春から夏までは緑色,秋になると黄葉して美しい。

雌雄異株。新葉の展開とともに咲く。雄花は尾状になり,雌花は花柄の先に胚珠だけを2つつける。どちらの花も地味で目立たない。 春に花粉が胚珠に入り,秋のはじめに精子ができて受精する。