オオアレチノギク

ブラジル原産,日本には大正時代に移入した帰化植物で現在では本州以南の各地に広がっている。茎は直立し,表面に開出毛を密生する。茎の上部でまばらに分枝し,枝の先に多数頭花をつける。害草で畑に侵入されると駆除が難しい。

葉は茎に多数つく。倒披針形で,下部の葉にはきょ歯があるが上部になるにつれてきょ歯がなくなる。葉柄も根生葉には長い柄があるが上部の葉にはほとんどない。両面に短毛がある。冬期は地面に葉をロゼット状に開く。

夏から秋に円錐花序を出し,多数の頭花をつける。頭花の舌状花は花弁が小さく,筒状花とともにほとんど総苞内にあって目立たない。

見分けのポイント

よく似たヒメムカシヨモギは舌状花弁が長く総包の外に出ていて見える。