ヒメジョオン

北アメリカ原産の帰化植物。江戸時代末期に観賞用としてもちこまれたものが野生化して,日本各地の道端や荒れ地などに広まった。芽がでるのは秋頃で,茎がなく葉を地面に広げた状態(ロゼット)で冬を越す。全体に毛がある。

根生葉は卵形で,長い柄を持つ。開花中は根生葉がない。茎葉は披針形で,ほとんど柄はなく,茎を抱かない。根生葉には大きな鋸歯があるが,茎葉は鋸歯があるものとないものがある。

春から秋にかけて,分枝した茎の先に頭花が多数咲く。花は直径2cmほどで,舌状花は白色または淡紅色で,管状花は黄色。舌状花は細く多数。

見分けのポイント

ハルジオンによく似ているが,ヒメジョオンは茎が中空ではない,葉が茎を抱かない,つぼみが垂れない,花期が長いなどの特徴で区別できる。