クマザサ

山地に生育する大型のササ類。庭にも栽培される。 枝の上部で多少枝分かれする。葉の縁が白くなることから,隈笹(くまざさ)と呼ばれる。 竹や笹は強風でも折れにくく,防風・防音効果がある。さらに地下の根が丈夫なため,地盤を固め,崖崩れや地震に対しての予防としても有効。しかし,防火性はなく,高温になると中空なためにはぜる性質があるので火事の時は危険である。

枝先に葉が4~7枚つく。葉は長さ10~25cm,幅の広い長楕円形で先は急にとがり,表面は緑色でなめらか。裏面は白色をおびる。冬になると葉の縁が白くなる。

夏に開花するがまれ。花柄の先に円錐花穂をつける。開花は約30年周期ともいわれる。