生物は,酸素を使って有機物を酸化して,エネルギーを得ている。これを好気呼吸という。このとき,酸素原子の大半は水に変わるが,一部は過酸化水素になる。
過酸化水素は生物にとっては有害な物質である(ただし,有害な分子を酸化して無害にするのに利用されることもある)。細胞内に存在するカタラーゼは,この過酸化水素を無害な酸素と水に分解する役割を果たしている。
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