ニューステージ化学図表 生徒用Webコンテンツ ニューステージ化学図表 生徒用Webコンテンツ

NEW用語解説(2024年4月公開予定)

  • 高校化学で学習する重要用語の用語解説です。
  • 用語の意味をすぐに確認することができます。
  • 収録用語 充実の約800語
  • 本誌の目次や索引ページのQRコードからアクセスできます。

体験版
体験版はこちらです。

動画・問題・アニメーション

本誌掲載(基本ページ右上)のQRコードを読みとると,関連する問題実験動画アニメーションによる解説を見ることができます。

【問題】p.33陽子・中性子・価電子,p.75中和反応とイオンのモル濃度,p.79炭酸ナトリウムの中和滴定,p.105蒸気圧曲線,p.133化学平衡,p.203元素分析,p.237重合度 など
【実験動画】p.15突沸の危険性,p.27ヨウ素の昇華,p.147まぜるな危険,p.149液体酸素,p.151濃硫酸の脱水作用,p.169テルミット反応,p.209引火性 など
【アニメーション】p.45 3D分子モデル,p.55体心立方格子・面心立方格子,p.113ヘンリーの法則・再結晶の原理,p.157フラーレン など

Webコンテンツサンプル

炭酸ナトリウムの中和滴定

炭酸ナトリウム水溶液20mLを0.10mol/Lの塩酸で中和滴定したところ,図のような滴定曲線が得られた。

(1) Ⓐ,Ⓑで起こる中和反応をそれぞれ化学反応式で示せ。
(2) はじめの炭酸ナトリウム水溶液のモル濃度を求めよ。
(3) 第2の中和点に達するまでに0.10mol/Lの塩酸は何mL必要か。

炭酸ナトリウムの中和は2段階に進行する。

炭酸ナトリウム水溶液は塩基性を示す。塩酸と中和滴定すると,第1段階として,以下の反応が起こる。
CO32- + H+HCO3
第1段階の反応が終わると,第2段階として,以下の反応が起こる。
HCO3 + H+H2O + CO2

Ⓐ…Na2CO3+HClNaCl+NaHCO3
Ⓑ…NaHCO3+HClNaCl+H2O+CO2

グラフから,第1段階(Ⓐ)では,炭酸ナトリウム水溶液20 mLが0.10 mol/Lの塩酸10 mLと中和反応したことがわかる。
\[{\color{dodgerblue}x〔\mathrm{mol/L}〕} {\color{dodgerblue}0.10\mathrm{mol/L}}\\ \mathsf{Na_2CO_3}+\mathsf{HCl}→\mathsf{NaHCO_3}+\mathsf{NaCl}\\ {\color{dodgerblue}20 \mathrm{mL}}  {\color{dodgerblue}10 \mathrm{mL}}\]
反応した炭酸ナトリウムの物質量と塩酸の物質量は等しいので,炭酸ナトリウム水溶液の濃度をx〔mol/L〕とすると,
\[x\times\dfrac{20}{1000}\mathrm{L}\times1\\ =0.10\mathrm{mol/L}\times\dfrac{10}{1000}\mathrm{L}\times1\]

\(\dfrac{20}{1000}x=\dfrac{1}{1000}\\ (0.02x=0.001)\)

\(x=0.050 \mathrm{mol/L}\)

0.050 mol/L

炭酸ナトリウムは,第1中和点で完全に反応したので,はじめの溶液中のNa2CO3の物質量と,第1段階(Ⓐ)で生じたNaHCO3の物質量は等しい。
よって,第1段階で必要な塩酸の体積と,第2段階で必要な塩酸の体積は等しい。
グラフより,第1段階に必要とされた塩酸の体積は10 mLであるので,第2段階に必要とされる塩酸の体積も10 mLである。
\(10 \mathrm{mL}+10 \mathrm{mL}=20 \mathrm{mL}\)

20 mL

【実験動画例】p.15突沸の危険性

【アニメーション例】p.113ヘンリーの法則

ご利用にあたって

『ニューステージ化学図表』生徒用Webコンテンツの利用料は無料ですが,別途通信料がかかります。