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スパルタクスの蜂起

青木書店 / 土井正興

古代 ヨーロッパ 政治・社会

コロッセウムでは、剣闘士奴隷同士の試合や剣闘士奴隷と猛獣との決闘が毎週のように催された。誰が何のためにこのような残酷な見世物を提供していたのか?見ていたのはどのような人々だったのか?剣闘士奴隷とその蜂起を通して、古代ローマ帝国の構造が理解できる。

ローマのコロッセウムには約5万人の観客が入れる。その建物の下の暗い部屋には、鎖につながれた奴隷たちと、猛獣のオリがあった。剣闘士奴隷同士の試合や剣闘士奴隷と猛獣との決闘を、毎週のように楽しみにしている人々がいた。流血を見たい人々は興奮のため怒声をあびせ、「とどめをさせ」などと叫んだ。こうした見世物をコロッセウムやローマ各地の闘技場で、人々は無料で見ることができた。

誰が何のためにぼう大なお金を使ってこのような見世物を開催していたのか?蜂起を起こした剣闘士奴隷のリーダー、スパルタクスとはどのような人物だったのか?

剣闘士奴隷とその蜂起を通して、古代ローマ帝国の構造が理解できる。

☆類書『ローマはなぜ滅んだか』弓削達講談社現代新書9681989年

『ローマと長安』若山滋講談社現代新書9921990年

『世界映画教室』家長知史岩波ジュニア新書2901997年