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江戸時代と明治時代の間にできた空白の期間は何時代?

質問

江戸幕府は1867年10月に大政奉還をして,12月の王政復古の大号令でほろびます。明治天皇は1868年の8月に即位式を行い,9月に明治と改元します。そうすると,江戸時代でも明治時代でもない期間があるように思えますが,どうなっているのでしょうか?

解答

いろいろな本を見ると,「江戸時代は1867年まで。明治時代は1868年から」となっています。でも月日のレベルで見ると,質問のような空白期間ができてしまっているように思えます。

教科書や資料集のルールでは,年号(元号)が変わった年を,新しい年号の1年目としてあつかうことになっています。例えば,明治時代は45年までありましたが,明治45(1912)年7月30日に明治天皇が亡くなり,この日に大正天皇が天皇の位につき,大正元年となりました。このような場合,教科書や資料集は1912年1月1日からを大正元年として表すことにしています。

このルールによれば,1868年は1月1日から明治元年になります。江戸時代は明治時代の前までということで1867年となります。

ここで,戊辰戦争を簡単に見てみましょう。戊辰戦争は,江戸時代と明治時代にまたがった内戦です。薩長がもっとも憎んでいた会津藩を武力で降伏させたのが,1868年8月23日。4日後に天皇即位式があり,10日後に明治と改元しました。戊辰戦争は,まだ函館での戦争が残っていましたが,中央権力を動かす薩長にとっては,大きな問題ではなくなっていたのです。

新政府のしくみを整える方が,大きな問題だったよ。