歴史のQ&A
「ほととぎす」の歌はいつ,だれがつくったの?
質問
「鳴かぬなら殺してしまえほととぎす」などの織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の性格を比べた歌は,いつ,だれがつくったのでしょうか?
解答
これらの歌は,肥前(ひぜん)国(長崎県)の平戸藩主である松浦静山の随筆「甲子夜話(こうしやわ)」に書かれています。この本は1821〜41年にかけて成立したものです。江戸時代後期ですね。
この本には,
ほととぎすを贈った人があった。
しかし鳴かなかったので,
なかぬなら殺してしまへほととぎす 織田右府(織田信長)
鳴かずともなかして見せふほととぎす 豊太閤(豊臣秀吉)
なかぬなら鳴くまで待てよほととぎす 大権現(だいごんげん)様(徳川家康)
と書いてあります。
これがもとになり,現在のような,なめらかな口調の歌になったといわれています。