高校生のための国語のおすすめ30冊
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ブロードキャスト
角川文庫(KADOKAWA)
ブカツって、なんだろう。
――18秒で負けた。でも、みんながあと3秒ずつ速く走るということは、決して不可能ではなかったはず。
――9分間で最高のパフォーマンスをする、芸術作品みたいな時間だと思う。
この「ブロードキャスト」は中学で陸上部に所属していた圭祐が、陸上をするために進学した高校で、とある理由から、放送部という全く得体のしれない部活に入部することになる物語だ。運動部と文化部、一見共通点のなさそうなふたつの部活だが……。
この物語を通して、高校生のみなさんにぜひ考えてもらいたいことがある。きみたちにとって、部活ってなんだろうか。大会やコンテストで結果を出すところ、先輩や友達と過ごすところ、クラス以外の大事な居場所、いろいろあると思う。圭祐も、きみたちと同じだ。
同級生の正也と咲楽はいいやつだけどそれぞれクセが強いし、3年生の女子の先輩は浮き沈みが激しいし、2年生にはやたらと厳しい先輩もいる。中学の陸上部で一緒だった親友とはなんとなく気まずくて、新任で頼りない放送部の先生はそもそも部活に来てくれない。
きみにとって、部活ってどんなものかな。この「ブロードキャスト」を通してぜひ考えてみてほしい。そしてあわよくば、全国の放送部がどんな活動をしているのか、知ってもらえたら嬉しいな!
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