高校生のための国語のおすすめ30冊

夜空はいつでも最高密度の青色だ

夜空はいつでも最高密度の青色だ

詩集 私のおすすめ30冊 詩集を映画化? 詩の展覧会? それくらい魅力的な作品世界ってこと

リトルモア

最果タヒ

言葉が手のひらの中で光っている

「歌詞」ならともかく「詩」なんて、難解で意味不明? 中二病をひきずってるようで恥ずかしい? でも本当はみんな心の底では求めているんじゃないかな。自分だけのきらきらした小さな宝物を。

最果タヒの詩集は「詩歌」の棚のある大きめの書店ならたいてい置いてある。売れるからだ。今そういう詩人はほとんどいない。この詩集をもとに映画が作られたり、美術館で展覧会が行われたり、彼女自身も小説やエッセイを出したり作詞をしたり、SNSで積極的に発信したりしている。彼女の詩の言葉は、率直で、冷たくて、優しい。あとがきまでちゃんと読んでほしい。そして詩っていいかも、と思ったら色々なものを読んだり自分でも書いたりしてみるといいと思う。

次に読みたい本

言葉の獣(1)

  • 言葉の獣(1)

コミック

リイド社

鯨庭

言葉が獣になったらどんな姿? それを描ける高校生と、詩・言葉に関心があるクラスメートの見る景色や獣の描写が素晴らしい。SNS全盛の今こそ手に取りたい。

にほんの詩集 中島みゆき詩集

  • にほんの詩集 中島みゆき詩集

詩集

角川春樹事務所

中島みゆき

詩とともに光景とメロディが鮮やかに立ち上がる。持っているだけでも嬉しい、美しい装丁の本。