高校生のための国語のおすすめ30冊
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月の影 影の海〔上〕 十二国記1
新潮文庫(新潮社)
壮大なファンタジー「十二国記」シリーズの第一作目。
東京の私立女子校に通う陽子は、突如学校に現れた男によって異世界へとさらわれます。何も分からない異界の地で、陽子を次々に襲う苦難や裏切りは本当に苛烈です。私は読むのが苦しくて上巻で挫折してしまった友人を知っていますが、どうか下巻の最後まで読んでみてください。最後に明らかになる陽子の運命と、そしてここから始まる壮大な物語の幕開けにきっとページをめくる手が止まらなくなることでしょう。
陽子が生きていくこの異世界では、海に広がる十二の国をそれぞれの王が統治し、麒麟という聖獣が仕えています。そのそれぞれの国の物語がシリーズになって展開するのですが、その壮大な世界観と人間ドラマからは私たちが生きる上でのアドバイスをたくさんもらうことができます。全世代に多くのファンがいる「十二国記シリーズ」のスタートが、この『月の影 影の海』という作品です。ファンタジー好きの人には必読の一冊です。
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