高校生のための国語のおすすめ30冊

仏果を得ず

仏果を得ず

小説 私のおすすめ30冊 文楽 芸の道

双葉文庫(双葉社)

三浦しをん

文楽に、恋愛に……熱い思いを傾ける!

健(たける)は高校生のときの修学旅行で見た文楽に興味をもち、人間国宝である銀大夫に弟子入りする。思うように上達ができないときに、師匠銀大夫の鬼気迫る語りに圧倒されることも。

そんなある日、事故で夫を失くし、一人娘を育てる真智に出会う。真智に一目ぼれをした健だが、芸事を修行する身で恋愛を考えてもよいのかで思い悩む日々を送っていました。銀大夫から無理なことを求められ落ち込むことがありましたが、だんだんと、作品の世界に気持ちを投影することができはじめ、上演も上達します。 

文楽の演目が、現代を生きる健と重ねられているため、文楽に親しめる一冊となっている。

次に読みたい本

あやつられ文楽鑑賞

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エッセイ

双葉文庫(双葉社)

三浦しをん

文楽にはまった筆者が、文楽の魅力を楽しく紹介。

日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く

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評論

講談社現代新書(講談社)

松岡正剛

独自の視点で、日本に伝わる伝統芸能を切り取る。