高校生のための国語のおすすめ30冊

あなたのための短歌集

あなたのための短歌集

歌集 私のおすすめ30冊 現代短歌 依頼で作成 鶏肉

ナナロク社

木下龍也

悩み苦しんでいてもいなくても響く音

短歌と聞くと「古典の授業でやるもの」と思う人が多いはず。短歌は現代にはないのか。そんなことはない。昔から現在まで短歌の歴史は途切れていない。今、この時にも短歌を求める人がいる。

歌人、木下龍也さんが依頼人からのお題をもとに作成した短歌を集めたこの一冊。見開きの右側のページには、依頼人の苦悩、願い、思い出など様々な思いがつまった依頼文が載っている。顔も名前も知らない依頼者に共感したり、同情したり、羨んだり、イメージが膨らんだ所で左側のページに目を移すと、依頼者の思いに答える短歌がある。自分に贈られた短歌ではないのに、なぜか励まされたり、慰めさめられたりする。内容よりも音の響きが好きだと思う。少ない限られた音に心を揺さぶられる経験を、この一冊を通してしてみませんか。

次に読みたい本

今日の放課後、短歌部へ!

  • 今日の放課後、短歌部へ!

エッセイ

KADOKAWA

千葉聡

歌人であり高校教師でもある筆者の短歌&エッセイ集。

春や春

  • 春や春

小説

光文社

森谷明子

目指すは俳句甲子園。音楽、書道……それぞれの得意を活かして、茜たちは俳句に向き合う。