中学生のための国語のおすすめ50冊

オグリの子

オグリの子

小説

講談社

阿部夏丸(あべなつまる)

<オグリの子たちは,今もいる!>

競馬界で活躍した名馬オグリキャップの子,オグリダービーに魅せられた三人のわんぱく少年たちの物語です。

笠松競馬場の近くに住む小学6年生のコージとナオトとユウ。仲良しの三人は成績も,家庭環境も様々です。初夏のある日,三人はガリガリにやせた小さな馬,オグリダービーが,見たこともないようなレース展開で圧勝する様子を目にします。それ以来オグリは7戦全勝。オグリが勝ち続ける一方で,三人にも様々な事件が起こります。あと一つ勝てば中央デビューという最後のレースに,三人は自分の人生をかけます。しかし,そこにいるオグリダービーはいつものオグリとは違っていました。

競走馬との交流を通して,少年たちが自分自身の行き方を見つけだしていく様子がさわやかに描かれています。(Tさん)