中学生のための国語のおすすめ50冊

本と鍵の季節

本と鍵の季節

小説

集英社文庫

米澤 穂信

高校の図書室で堀川くんと松倉くんと一緒に謎解きに挑戦しよう。

 図書委員の男子高校生、堀川次郎と松倉詩門は、図書委員を引退した先輩の浦上麻里から頼み事をされます。それは、「亡くなった祖父が遺した金庫を開けてほしい」ということ。二人は図書委員としてのプライドをもって、図書室に散りばめられたヒントをもとに謎を解いていきます。果たして金庫は開くのか? 二人が行き着く先には何が待ち構えているのか? じっくりと予想しながら読むのがおすすめです。言動、物事、すべてがつながっているように感じ、ミステリー初心者でもドキドキして楽しめます。堀川くんと松倉くんは、友達であり謎解きの良い相棒であり、二人のテンポ良い会話と推理を読めばスカッとするでしょう。謎が謎を呼び寄せる形で不思議なことが続き、図書室の知識を思い切り活用して物語が進んでいきます。一つ謎を解いたらまた次の謎へと挑戦し続ける彼らに最後までお付き合いください。