中学生のための国語のおすすめ50冊

愛のひだりがわ

愛のひだりがわ

小説

岩波書店

筒井康隆(つついやすたか)

<「愛のひだりがわ」にはいつも誰かがいる>

5歳の時,のら犬のグレートデンのダンにかまれて左腕が不自由な小学6年生の月岡愛。3年前に父が家出し,母も愛を残して亡くなったところから,この話は始まります。

ひとりぼっちになった上,全財産を奪われた愛は,父親探しの旅に出ることを決意します。そして,空色の髪のサトルにはげまされ,二十数匹の犬たちに守られながら,道中で出会ったご隠居さんたちとともに波乱に満ちた旅を続けます。その旅の中で,愛はたくましくて勇敢な少女へと成長していきます。

そして,愛はやっと父を探し当てますが……(Sさん)