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自転車少年記-あの風の中へ-

自転車少年記-あの風の中へ-

小説

新潮文庫

竹内真(たけうちまこと)

<少年から青年,そして大人へ いつもそこには自転車があった>

初めて自転車に乗ったときのこと,覚えていますか?初めて補助輪をとって乗ったときのことは?初めて子どもだけで自転車に乗って遠出をしたときのことは?自転車が「自分の成長」と深いかかわりがあるという人,けっこう多いんじゃないでしょうか?この本に出てくる少年たちは,三十歳を過ぎても生活の中には常に自転車があります。友情,恋,仕事,結婚,子ども…人生の転機にはいつも自転車がかかわっています。確かに,自転車というのは,「ここまで来られた」「こんなに早く走れた」など,まさに成長を感じられる乗り物ですね。この本を読めばきっと「自転車」の見方が変わることでしょう。(Hさん)