中学生のための国語のおすすめ50冊

カラフル

カラフル

小説

理論社

森絵都(もりえと)

<この世があまりにもカラフルだから,ぼくらはみんないつも迷ってる>

大きなあやまちを犯(おか)して輪廻(りんね)のサイクルからはずされるはずだった「ぼくの魂(たましい)」は,天上界のちゅう選に当たって,自殺した小林真の体を借りて,「ホームステイ」することになったんだ。ホームステイ中に前世で犯したあやまちの大きさを自覚したら,輪廻のサイクルにめでたく復帰するというわけなんだけど。さあ,「ぼくの魂」は自分のあやまちの大きさに気づくことができるのか?現代の問題―リストラ・悪徳商法・不倫(ふりん)・援助交際・いじめなどを,小林真の体を借りた「ぼくの魂」が考えていくんだ。話の展開がおもしろくて,一気に読めるよ。(Wさん)