中学生のための国語のおすすめ50冊

ある晴れた夏の朝

ある晴れた夏の朝

小説

偕成社

小手毬るい

ディベートのコツから原爆の真実、戦争の裏側まで、多くのことが学べる本!

 戦争とは程遠い平和な日常を過ごしている私たち。

 8月の一時だけさまざまなメディアで戦争について報じられます。どの番組も「戦争は恐ろしいものだ、戦争は起こしてはならない、戦争を風化させてはならない、戦争を知らなければならない」と決まり文句のように締めくくられます。それを見た私たちは果たして本当に戦争を知ろうとしているでしょうか。本当に原爆を知ろうとしているでしょうか。この本を読むと、そう自分の胸に問いたださざるを得なくなります。

 高校1年生の夏、ディベートを通してアメリカの8人の学生が原爆について深く向き合っていきます。この本を読み終えた時に、あなたが原爆に対し、どのような考えをもつかは問いません。何よりも大切なのは、何を知り、その胸に何を残すかということなのです。(Yさん)