中学生のための国語のおすすめ50冊

わが家

わが家

小説

くもん出版

大谷美和子(おおたにみわこ)

<人生は織物みたいやなあ,と思いながら織ってきましてん>

あなたは身近な人の死を体験したことがありますか。真実子の父は2年前に自殺しました。優しい言葉を父にかけなかった自分をずっと責め,その悲しみから抜け出すことができなかった真実子。そんな真実子が民宿「わが家」で薫(かおる)さんに出会います。薫さんから「織物は裏を見ながら織る」ことを教えられ,「人生も,つらいことや無意味に思えることの一つ一つが,自分だけの絵を織るのに必要な色であり,形なのだ。」と知ります。その薫さんも実は……。

生きる意味が分からなくなったときや,ちょっと心が疲れてきたときに読んでみてください。(Wさん)