中学生のための国語のおすすめ50冊

姫様(ひめさま)と紀貫之(きのつらゆき)のおしゃべりしながら土佐日記(とさにっき)

姫様(ひめさま)と紀貫之(きのつらゆき)のおしゃべりしながら土佐日記(とさにっき)

古典

学研出版

大伴茫人(おおとものぼうじん)

<最高の『土佐日記』中学生向け解説書>

「すらすらと面白く読めて深く理解できる」ことを方針として書かれているこの本は,『土佐日記』の作者である紀貫之を主人公とし,貫之を家庭教師としている貴族の娘との軽妙(けいみょう)なやりとりで話が進められていくので中学生でも楽しく読むことができます。

「『土佐日記』は貴族の子女に和歌を教えるための教科書であった」という筆者の仮説に基づき,貫之が貴族の娘に和歌の手ほどきをしながら当時の社会についても解説をしていますので,その貴族の娘になったつもりで読み進めていけばいつの間にかあなたも『土佐日記』に,そして平安の貴族社会に興味をひかれていることでしょう。(Hさん)