中学生のための国語のおすすめ50冊

チョコレート工場の秘密

チョコレート工場の秘密

小説

評論社

ロアルド・ダール 作  クェンティン・ブレイク 絵(柳瀬尚紀訳)

<ナゾの工場に招待されたバケツ君たちが体験する奇想天外な出来事>

主人公のチャーリー・バケツ君の家の貧しいことったら,ほんとに信じられないくらい……。朝はマーガリンをつけたパン,昼はゆでジャガイモとゆでキャベツ,夜はキャベツの煮汁というのが,決まりきったバケツ家の食事なのです。そのバケツ君が,幸運にも「不思議なチョコレート工場の見学」+「一年分のチョコレートとキャンディーのプレゼント」がもらえる黄金の切符を手に入れたものだから,さあたいへん……。

バケツ君とジョウじいちゃんが,他の4組の家族と一緒にチョコレート工場を見学するうちに,奇想天外な出来事が次々と起こります。「ありえない」とわかっていても,作品の世界に引きこまれてしまう,とても楽しい本です。(Sさん)