中学生のための国語のおすすめ50冊

星の王子さま

星の王子さま

小説

岩波少年文庫

サン・ティグジュペリ(内藤濯訳)

<「愛する」ってどういうことか,「本当に大切なもの」って何なのか>

砂漠に不時着した飛行士が出会ったのは,なんでも「ほんとうのこと」を知りたがる,不思議な王子さまでした。飛行機の故障を直すのに必死で,王子さまの言うことなんてどっちだっていいこと,と思っていた飛行士は,王子さまの真剣な抗議に自分が「考え違いをしているのは自分の方だ」と気づき,しだいに王子さまと真剣に向き合うようになっていきます。「あんたが,あんたのバラの花をとてもたいせつに思っているのはね,そのバラのために,ひまつぶしをしたからだよ。」…この本のあちらにもこちらにも,キラキラ光る言葉がいっぱい見つかりますよ。(Sさん)