アクティブ地理 インタビュー特集

中華人民共和国

シン シャオジン さん
(邢 暁婧 さん)
(けい ぎょうせい さん)

首都:ペキン
人口:13億6176万人
面積:959万8100km2

中国語のあいさつと自己紹介

インタビュー

わたしは中国のペキンの出身です。 ペキンは,季節の変化がはっきりしています。 春は3月から5月末までです。 春は短く,急に夏になったような感じもあります。 夏は蒸し暑く,40℃まで上がることもありました。 雨はあまり降りませんよ。 夏は,9月ぐらいまで続きます。 10月1日の国慶節を過ぎると,だんだん寒くなっていきます。

冬は12月からですが,11月初旬に初雪が降ることもありました。 冬の気温はマイナス8℃くらいまで下がるときもあります。 スカートは寒すぎてはけないです。 降水量は多くなくて,降るとしても,雨ではなく,雪が降ります。 とても寒いので,コートの下は,セーターを重ね着して,帽子や手袋もします。 日本では「使い捨てカイロ」があります。 以前,中国ではぜいたくなイメージがありました。しかし,近年は中国でも一般的に使われるようになっています。 使用するものは日本製も多いです。 日本で購入したり,ネット通販を活用したり,いまは冬の寒さを使い捨てカイロでしのぐことができます。
特に,中国の東北地方は冬がとても寒くて,マイナス20℃になることもあります。 雪も積もっているので外出もあまりできません。 冬の夜7時は,真っ暗になります。 そこで,スイカやカボチャの種(瓜子(グアズ))を食べながら話をして,家の中で長い夜を過ごします。 たくさん食べてもお腹がいっぱいにならないんです。

年を通して,降水量はあまり多くないです。雨季というのもありません。ですから,ペキンでは,めったに傘を使わないので,傘というと,折りたたみの傘を持っている人の方が多いです。雨の日が少ないし,持ちやすいからです。日本では長い傘が多いのでめずらしいと思いました。

日本というと,アニメ,マンガ,日本料理,電気製品を思い浮かべる人が多いです。わたしは,日本料理が好きで,納豆やわさびも食べられます。寿司も好きですが,高いのであまり食べられません。日本語も人気がありますよ。そして日本は,ものすごく発展した国というイメージがあります。

少し変わりました。1980年代に建てられたものが多いからでしょうか,古い建物が多くて,そんなに発展している感じがしませんでした。というのも,ペキンは最近建てたものが多く,新しい建物ばかりで,今まさに発展しているという印象が強いんです。

家庭料理では,糖醋排骨(タンツウパイグー)が好きで,母がよく作ってくれます。骨付きの豚肉を砂糖や酢で味付けした料理です。食事のときは,日本と同じで箸を使いますよ。
ペキンには,中国のあらゆる地方の食べ物が集まります。特に四川料理の,魚香肉丝(ユーシャンロースー。豚肉と野菜の細切りの炒め物。日本ではチンジャオロースとして牛肉を使うことが多い)や麻婆豆腐が人気です。「魚」という漢字を使いますが,ユーシャンロースーには魚が入っておらず,豚肉が入っています。

中国には,言語も文化も生活習慣も異なる56の民族がいます。56の民族を統一させて,みんな平和で生活していることが自慢です。

教科書やテレビで見られる中国は,広い中国のわずかな一部分だけです。本当の中国を知りたければ,ぜひ中国へ行って,自分の目で見て,自分の体で体験してください。