双性イオン
[そうせいいおん]zwitterion
分子内に陽イオンと陰イオンをもつイオン。
アミノ酸は,結晶中や水溶液中では,カルボキシ基$\chemf{-OH}$の$\chemf{H}$が$\chemf{H^+}$となってアミノ基$\chemf{-NH_2}$に結合し,双性イオン$\chemrf{R-CH(NH_3{}^+)COO^-}$をつくる。溶液中では,pHによって,陽イオン$\chemrf{R-CH(NH_3{}^+)COOH}$,双性イオン,陰イオン$\chemrf{R-CH(NH_2)COO^-}$の割合が変化する。
【化学図表】p.254
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