体細胞分裂[たいさいぼうぶんれつ]

somatic division

1つの体細胞たいさいぼうが2つに分かれること。体細胞分裂たいさいぼうぶんれつのことを単に細胞分裂さいぼうぶんれつともいう。


体細胞分裂のようす

体細胞分裂は、次のように進む。

  • かくの中で、細長い染色体せんしょくたい複製ふくせいされて、2本ずつくっついた状態になる。
  • 細長い染色体が徐々に太く短くなって見えるようになる。
  • 核の形が消えて、染色体がはっきり現れる。
  • 染色体が中央に移動して並ぶ。
  • 2本ずつくっついた染色体が1本ずつに分かれて、それぞれが細胞さいぼうの両端に移動する。
  • 両端に移動した染色体が、それぞれ集まってしだいに細くなり、核になっていく。
  • 細胞質さいぼうしつも2つに分かれていき、2つの細胞になる。

染色体は、複製されてから2つに分かれるので、新しい細胞の核には、もとの細胞と同じ数の染色体がふくまれる。

体細胞分裂でできた新しい細胞は、それぞれがもとの細胞の大きさくらいまで大きくなる。細胞分裂して数がふえた細胞の1つ1つが大きくなることによって、からだは成長せいちょうする。

体細胞分裂と減数分裂
体細胞分裂 減数分裂
  • からだをつくる細胞(体細胞)がふえるときにみられる。
  • 1個の細胞から2個の細胞ができる。
  • できた細胞の染色体の数は、もとの細胞と同じである。
  • 生殖細胞(卵や精子)ができるときにみられる。
  • 1個の細胞から4個の細胞ができる。
  • できた細胞の染色体の数は、もとの細胞の半分である。

【関連語】 体細胞 染色体 細胞分裂 減数分裂 生殖細胞