ツクシを採集して,胞子を顕微鏡で観察してみよう。
ツクシ(スギナ)の胞子を顕微鏡で観察すると,緑色の丸い胞子から,4本の足が伸びているように見える。
この糸状のものは弾糸とよばれ,湿度によって伸び縮みする性質がある。
胞子をのせたスライドガラスにそっと息をふきかけると,すばやく弾糸が縮んで胞子に巻き付く。
しばらくすると乾燥して弾糸が伸びる。
こちらはカバーガラスをかぶせて高倍率(40倍の対物レンズ)で観察している。
弾糸が縮むようすがゆっくり観察できる。
[考察してみよう]
湿度に反応する弾糸は,胞子を飛ばすときにどのような役割をしているのだろうか。
[調べてみよう]
スギナはシダ植物のなかまで種子はつくらない。胞子と種子の違いは何だろうか。
スギナのなかまには,よく庭に植えられているトクサがある。
トクサは枝の先にツクシと同じような形の穂(胞子嚢穂)をつける。
校庭などでトクサを探してみよう。
→理科便覧(2012年度版) P.28-29