ハーバー・ボッシュ法
[はーばーぼっしゅほう]Harber-Bosch process
アンモニアの工業的製法。高圧下で触媒を使って,窒素と水素を直接反応させてアンモニアを得る。ハーバー(1868〜1934,ドイツ)とボッシュ(1874〜1940,ドイツ)らによって開発された。
ルシャトリエの原理によって,窒素と水素を直接反応させてアンモニアを効率よく合成するには,低温,高圧の条件が必要になる。しかし,温度を低くすると平衡に達するまでに時間がかかる。また,高圧にするには容器の強度が必要になる。比較的低温でも速やかに反応が進む触媒と,高圧に耐える容器を開発して,これらを克服した。
【化学図表】p.133,152,165,194
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