化学平衡の法則
[かがくへいこうのほうそく]law of mass action
可逆反応$a\,\chemf{A}\; + \; b\,\chemf{B}\; \rightleftarrows \; c\,\chemf{C} \; + \; d\,\chemf{D}$が平衡状態にあるとき,次の関係が成り立つという法則。 $$ \dfrac{[\chemf{C}]^c[\chemf{D}]^d}{[\chemf{A}]^a[\chemf{B}]^b}=K $$ ここで,$K$は,温度によって決まる定数で,平衡定数という。$[\chemf{A}]$,$[\chemf{B}]$,$\cdots$は,それぞれ$\chemf{A}$の濃度,$\chemf{B}$の濃度,$\cdots$を表す。質量作用の法則ともいう。
なお,固体の物質や溶媒は,平衡状態に影響しないので,それらの濃度はこの式には加えない。
【化学図表】p.131
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