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世界史おすすめ50冊

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本の表紙(イメージ) ★ 『文明の海洋史観』
川勝(かわかつ)平太 中央公論新社 1997年 300頁
近世・近代 アジア・ヨーロッパ 思想

 日本の歴史は伝統的に「日本史」「東洋史」「西洋史」の3つが縦割に並べられることが多いのに対し、本書は「日本史」と「東洋史」「西洋史」の連関をさぐり、さらに海洋史観という地球的視野から文明の興亡を展望する歴史の見方を使って、日本文明の世界史的位置について考察している。

 「イギリスが最初の産業革命を経験し、欧米がそれに続き、日本は明治時代にその後塵を拝し、アジア諸国はそのさらに後を追って現代に至っている。」という常識的な歴史の見方がある。
 本書はこうした戦後日本の歴史学の伝統的な見方に挑戦し、その限界の一つに陸地的発想しかない点を指摘し、新たに「海洋史観」が必要なことを説いている。
「近代はアジアの海から誕生した。より正確にいえば、海洋アジアからのインパクトに対するレスポンスとして、日本とヨーロッパに新しい文明が出現した−これが、本書を貫く海洋史観のテーゼである」(序より)