葉緑体を破壊してとり出したチラコイドを酸性の溶液に入れてしばらく置いた。このチラコイドをアルカリ性の溶液に移すことによりATP合成が観察された。この理由を説明しなさい。
(2017 滋賀医科大学)
(解答例)
酸性溶液中ではチラコイド膜内の水素イオン濃度が上がる。これを水素イオン濃度の低いアルカリ性溶液に移すと膜内外に水素イオンの濃度勾配が形成されるため,濃度勾配に従った水素イオンの移動が起こり,ATP合成酵素が働いてATPが合成されたから。
解答例を表示解答例を非表示