次の箱ひげ図は,11人の生徒が10回ずつバスケットボールのフリースローをおこなったときに,ボールがはいった回数を表したものです。
この箱ひげ図から,最小値は2回,最大値は9回とわかるので,
資料の分布の範囲:$9-2=7$(回)
資料全体の平均値:$\dfrac{2+9}{2}=5.5$(回)
と計算できます。
分布の範囲は,上の計算どおり7回で正しい。
しかし,平均値の5.5回は最小値と最大値の2つの資料の平均値であって,資料全体の平均値ではありません。
この箱ひげ図から読み取れる最小値(2回),第1四分位数(3回),中央値(4回),第3四分位数(6回),最大値(9回)からは,平均値や最頻値を求めることはできません。