次の図で,点Aから円Oにひいた接線は$\mathrm{AP,\;AP^\prime}$の2本があるから,「点Aから円Oにひいた接線の長さ」は,
線分$\mathrm{AP}$と線分$\mathrm{AP^\prime}$の2本の長さの合計
となります。
「点Aから円Oにひいた接線の長さ」とは,上の図において
線分$\mathrm{AP}$,線分$\mathrm{AP}^\prime$のどちらか一方の長さ
を意味します($\mathrm{AP=AP^\prime}$で,どちらの長さも等しい)。
接線$\mathrm{AP}$,接線$\mathrm{AP}^\prime$はともにかぎりなく伸ばせるので,その長さは定まりません。
しかし,「点Aから円Oにひいた接線の長さ」という場合は,
線分AP(または線分$\mathrm{AP}^\prime$)の長さ
を意味するので,定まった値をとります。