次のア~ウの直線のうち,一次関数のグラフであるものはアです。
一次関数$y=ax+b$において,
定数$a\;\cdots\;$傾き(正または負の値)
定数$b\;\cdots\;$切片(正,負,0のいずれかの値)
なので,イの比例のグラフも一次関数のグラフの1つです。
したがって,一次関数のグラフであるものはアとイです。
イの比例$y=ax$は$y=ax+0$と表せるので,一次関数の特別な場合です。
一方,ウは,$x$の値がいくつであっても$y$の値が一定な「定数関数」のグラフです。
定数関数は一次関数にはふくめません。
なお,ウは,二元一次方程式$ax+by=c$の特別な場合($a=0$)である方程式$y=\dfrac{c}{b}(=k)$のグラフ($x$軸に平行な直線)ととらえることもできます。