次の図の四角形ABCDと四角形PQRSは,形も大きさも同じです。 このとき,この2つの四角形は合同です。 \[\text{四角形}\mathrm{ABCD}\equiv \text{四角形}\mathrm{PQRS}\]
しかし,この2つの四角形は形が同じでも大きさが異ならないので,相似ではありません。
合同な2つの図形は,相似比が$1:1$である相似な図形です。
つまり,合同とは,相似の特別な場合なので,当然 \[\text{四角形}\mathrm{ABCD}\text{∽}\; \text{四角形}\mathrm{PQRS}\] が成り立ちます。
「2つの図形が合同ならば,その2つの図形は相似である」
はつねに成り立ちますが,その逆の
「2つの図形が相似ならば,その2つの図形は合同である」
は,相似比が$1:1$の場合を除いて,一般には成り立ちません。