次の図の五角形ABCDEにおいて,
頂点Aからひくことのできる対角線はAC,ADの2本
頂点Bからひくことのできる対角線はBD,BEの2本
頂点C,D,Eについても同様に,対角線はそれぞれ2本ずつひくことができます。したがって,五角形ABCDEの対角線の総数は \[2\text{(本)}\times 5=\bbox[#f8d2eb,1px]{10\text{(本)}}\]
上の数え方では,たとえば
頂点Aから頂点Cにひいた対角線AC
頂点Cから頂点Aにひいた対角線CA
を別々のものとして数えています。
しかし,この2つの対角線は同一のものですから,二重に数えていることになります。他の対角線についても二重に数えているので,対角線の総数は,正しくは \[\frac{2\text{(本)}\times 5}{2}=\bbox[#f8d2eb,1px]{5\text{(本)}}\]
要素の個数(上の例では対角線の総数)は,もれなく,重複なく数えます。
なお,$n$角形の対角線の総数は$\bbox[#f8d2eb,1px]{\dfrac{n(n-3)}{2}}$本です。